日本の中堅企業によるシンガポール進出の基礎知識

急激な円高による交易条件の悪化、日本の国内市場縮小化の危惧、グローバル化の進展による新興国市場の勃興等の要因により、日本では大手企業のみならず、中堅企業の海外進出の意欲が高まってきています。中でも中国と並んで、約6億人の人口を抱える東南アジアは人気の地域です。その東南アジアの中核である都市国家シンガポールへの進出を検討中の中堅企業の経営者の方々の参考になるように、わかりやすく最新の情報を発信していきます。

目次
第5回:M&Aを活用してのシンガポール進出
第4回:シンガポールにおけるビジネス上の留意点
第3回:シンガポールの税務・法務
第2回:シンガポールでの会社設立
第1回 アジアにおけるシンガポールのポジション
講師
大栗 敏広(おおぐり としひろ)
スティアリング コールマン キャピタル リミテッド
東京駐在員事務所長
京都大学経済学部卒業後、三井物産(株)に入社し、鉄鋼製品の国内・輸出入 業務に携わった後、日興證券(株)、(株)オリックスでアジアの未公開企業投資や投資銀行業務を経験した後に、(株)インプレスで東証1部上場しCFOを務めたあと、独立系VCファンド、独立系M&A会社を経て、本年4月より現職。アジアでの駐在期間は延べ13年間で、英語の他にインドネシア語も堪能。
スティアリング コールマン キャピタル リミテッドは今年設立10周年の シンガポール本社の独立系投資銀行。若い歴史の金融機関ながらもシンガポール市場でのIPOスポンサー業務、中国企業とシンガポール企業のM&Aアドバイザリー業務で数多くの実績を有する。今後は日本企業のアジア進出の支援につながる業務も積極的に拡大していく計画である。

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第5回:M&Aを活用してのシンガポール進出

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第4回:シンガポールにおけるビジネス上の留意点

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第3回:シンガポールの税務・法務

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第2回:シンガポールでの会社設立

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第1回 アジアにおけるシンガポールのポジション

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